近畿日本鉄道(近鉄)は、新型コロナウイルス感染症の影響で変更していた特急券の前売り開始日について、2022年5月11日(水)以降、通常の1か月前からの発売へと戻します。
コロナ禍で相次いだ運休
近鉄特急の特急券前売り発売は通常、乗車日の1か月前から開始されますが、2021年7月3日乗車分以降は乗車日の2週間前からの発売に短縮されています。当時、利用減少や緊急事態宣言の発令などによる特急列車の一部運休が2020年から継続的に発生しており、運転本数が流動的だったことを受け、当面の措置として続けられていたものです。
通常通り1か月前からの発売を再開するのは2022年6月11日(土)以降に運転される特急列車で、6月11日(土)乗車分の特急券は5月11日(水)10:30から前売り発売されます。また、5月25日(水)〜6月10日(金)運転分の特急列車は1か月前発売への移行期間扱いとなり、特例として5月11日(水)5:30発売開始とされます(詳細は下表を参照)。
近鉄ではゴールデンウィーク期間中、大阪・名古屋・伊勢志摩方面を結ぶ特急列車の臨時運転や運転区間の延長を行っています。また、2022年4月29日(金・祝)から大阪・奈良・京都を直通運転する観光特急「あをによし」の運転を開始するなど、観光需要の回復に向けた取り組みが活発化しています。